フランスの習慣:エピファニについて
フランスでは1月6日の「公現祭」(Épiphanie)にGalette des roisなるケーキを食べる習慣があります.何のこっちゃい・・・な方もいらっしゃるでしょうから,ちょっと説明すると,キリスト教でイエス・キリストが生まれた後,東方三博士という三人(rois,だから複数形ですね)がイエスを訪問しました.それを記念するのが「公現祭」.でもメインはGalette.フランジパンなるアーモンドペーストが入ったチョー美味しいケーキ.この中にフェヴ(fève,そら豆)と呼ばれる陶製のお人形を隠しておいて,切り分けた時に人形が当たった人が王冠を冠り,王様あるいは女王様となって1年幸せに暮らせるというラッキーな食べ物です(決して罰ゲームではありません).それはそれは旨い.も〜う,あんまりおいしくて,すぐに2個目を買いに走るくらいおいしい.通りがかりに見かけたら,店ごとに立ち止まってしまうから,その日自宅に辿り着けないくらいおいしい.友だちが食べにおいでって呼んでくれたら,嫌いだったその友だちのことが大好きになるくらいおいしい.それで友だちのうちで取り合いの喧嘩して,友だちを失くしてしまうほどおいしい.とにっかく,1年でこの時期しか食べられない,季節感ハンパないケーキです.フェヴは大大大昔はそら豆でしたが,最近は当たって楽しい陶器の人形.キリスト教に因んだ人形もありますが,最近ではディズニーやプチ・ニコラのキャラが使われるなど,コレクター欲をくすぐります.でもやっぱりこの時期にしか入手できないのです.
毎年,1月第1回目のカフェ・フランセでは,季節感を味わおうとガレット・デ・ロワを用意してます.1月14日(木),すこ〜しだけ持参します.
岡大そばのJarnyさんが作成されたチラシ.もっと大きな一片を食べたいですねぇ.カラーだとさらに美味しそうに.フェヴは陶製のお人形. ディズニーヴァージョンを見つけました.